IT業界で赤っ恥をかいた話

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IT業界に転職して、最初に入社した会社はSES事業(派遣事業)を行っている会社でした。

内定をもらい、「ついにIT業界で働けるんだ」と期待に胸を膨らませて出社したのを覚えています。

入社後1ヶ月ほど研修を受け、その後はそれぞれ現場へ派遣されていきました。

そして私が最初に派遣されたのは、
横浜に本社を構える、誰もが知る自動車業界の大手企業でした。
(なんちゃらゴーン氏がいた、あの会社です)

横浜駅直結の立派な自社ビル。
その建物を前にして、

「こんなすごい環境で働けるなんて…」

と、圧倒されつつ、素直に嬉しかったのを覚えています。

ただ、その一方で私のPCスキルはほんとに壊滅的でした。

  • パソコンの電源を入れるのが若干緊張する
  • Excel、Wordはほぼ未経験
  • タイピングは遅すぎて人前ではやりたくないレベル

今思い返しても、よくIT業界に転職できたなと思います。

そんな私を受け入れてくれたのが、派遣先の下請け会社の部長さんでした。
(ちなみに私の会社は孫請け)

とても優しく接してくださり、少し安心していました。

入場して3日ほど経った頃、
「部署全体の朝礼があるので、新しく来た人は簡単に自己紹介してください」
と伝えられました。

派遣とはいえ、
有名企業のエリート社員たちの前で自己紹介。

緊張しないわけがありません。

そして迎えた朝礼当日。

朝礼の終盤になり、新規参入者の自己紹介が始まり、
ついに私の番が回ってきました。

名前と意気込みを一言だけ言えばよかったのに、
緊張で頭が真っ白になり、私はこう言ってしまいました。

「初めまして…えーと、
エクセルなどはほぼ触ったことがありません!
でも一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします!!」

その瞬間。

女性社員の方から小さな悲鳴が上がり、会場の空気が一気に凍りつきました。

今でも、あの沈黙は忘れられません。

朝礼後、下請け会社の部長さんから
「言わないでいい余計なことを言ってしまったね」
と、やんわり注意を受けました。

自信のなさから、少しでも正直に打ち解けようと思った言葉でしたが、
完全に裏目に出ました。

「基本的なPCスキルがある」という前提で
受け入れてもらっていたのですから、当然です。

そこから現場では、ほとんど仕事を振られなくなりました。

まぁ、当然ですよね。

居場所を失い、
仕事をしている“ふり”をしながら、
ただ時間が過ぎるのを待つ日々。

気づけば3ヶ月。

契約延長の話はなく、
私はそっと現場を去りました。

今でも思い出すと、正直気分が沈む経験です。

ただ同時に、
「いつか絶対に見返してやる」
そう強く思うきっかけにもなりました。

もし、あの頃の自分に声をかけられるなら、こう言いたいです。

最初からできる人なんていない。
恐れなくていい。

これから新しい環境に飛び込む人、
新しい業界に挑戦する人もいると思います。

最初からテキパキできる人は、ほとんどいません。

私自身、今ではシステムエンジニアとして
パソコンをカチャカチャしながらお金を稼げるようになりました。

あの頃の自分からは、想像もできません。

恥をかきながらでも、行動し続けること。
諦めずに前に進むこと。

それだけで、少しずつ道は開けていくのだと、
今ではそう感じています。

おわり

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